自然を守る

登山をするとき、自然の中に足を踏み入れるのですから、その自然を守りながら登山を楽しまなければいけません。犬連れ登山の糞尿問題により、犬の高山帯への立ち入りを規制し、違反すると罰金刑になる条例を盛り込もうとしている地域もあります。人が立ち入るだけでも自然はそのままではいられないのに、一部のマナーの悪い飼い主によって放置される糞尿は、自然破壊を招きます。


自然破壊

元々人の入る場所ではなかった山に、趣味として登山に訪れる者や、動植物をとりにやって来る者が増え、道ができ、目印として木を折ったり、石にスプレーしたりしています。登山するには必要なこともあるのですが、人間の手で確実に自然を壊しています。元々そこには道などなかったはずです。あっても獣道程度のものでしょう。それを私たち人間が、列を作って山を登り、きれいだからといって草花を摘み、どんどん自然なままではなくなっています。せめて登山ルートからはずれることなく歩きましょう。登山ルートからはずれないということは、それ以上自然破壊をしないということにもつながります。

ゴミ問題

これは場所を選ばず、常識としての問題です。ゴミをそのまま山に放置するのはやめましょう。しっかりと持ち帰ることが肝心です。行動食として食べたせんべいや飴の包み紙などは、ちゃんと持ち帰りましょう。途中で寄った、山小屋に捨てることもいけません。ビニールやプラスチックのゴミは、土に還ることもありません。登山中、休憩を取る場所は必然的にどの辺か決まってきます。多くの人が同じような場所で休憩することになります。一人の人がゴミを放置すると、人間には、どういうわけだか同じ場所にゴミを捨ててしまう習性があるようです。キャンプ場などで多く見られる光景ですが、そこがゴミ捨て場だと思ってしまうのか、不法投棄があると、その上にも捨ててしまい、ゴム捨て場と化してしまうのです。キャンプ場には管理人がいます。掃除してくれる人がいるわけですが、山にはゴミの見回りをしてくれる人などいません。それぞれが各自の責任で、ゴミを持ち帰らなければいけないのです。たばこを吸う場合は、ポイ捨てせずに携帯灰皿を使いましょう。

動物生態系への影響

生ゴミなら土に還るから捨ててもかまわないだろう。そう思っている人、いませんか? 生ゴミがあると、熊をはじめ、動物が寄ってきます。本来現れる場所じゃないところに現れるようになります。野性動物の章句環境が変わり、自然の中で餌を探すよりも、人に近づいてゴミを食べた方がいいという動物が増えてしまいます。生ゴミは土にとって本来ないものであり、栄養過多となるので、動植物の生態系が変ってしまうともいえます。珍しい草花があっても、勝手に持ち帰ってはいけません。

排泄物の処理

ゴミの問題は登山者が気持ちをしっかりと持っていれば、守られていけるものです。しかし、排泄関係となると簡単にはいきません。生きている以上、排泄はしなければいけないものなのです。だからといって、その辺で用を足すことはいけません。山小屋のトイレも、以前は垂れ流しにしていたようですが、現在では微生物で汚物を分解するバイオトイレや、ヘリコプターで排泄物を運搬して、処理施設まで運んだりしています。そのため、トイレの利用料金を徴収する山小屋がありますが、自然保護のために協力しあうようにし、お金が勿体無いからといって、決して山小屋の外で用を足すことのないようにしましょう。簡易トイレを持参するのもいいかもしれませんが、持ち歩くのが嫌と言う人も多く、難しいところです。

荒れる登山道

密かな登山ブームで、登山道が荒れていっています。登山で使うストックやステッキで土が掘り起こされ、雨が降ることによって流されてしまいます。登山道がぬかるむために。登山道の脇を歩くことになります。そうするとそこに生えている植物が失われることになります。こうしてどんどん登山道が荒廃していくのです。

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