準備すること

登山に行く前に、準備しておかなくてはいけないことがあります。山に登るということは、平地とは違うために、何かあっても中々思うようにいかないものです。準備をぬかりなくしていれば、アクシデントも回避することができます。


天気予報と天気図

登山をする日程が決まったら、まず天気予報はしっかりとチェックしましょう。週間天気予報などを見て満足していてはいけません。天気予報は次の日になると変わっていたりするものです。変更がないかどうか、毎日チェックしましょう。しかし、目的地の地域の天気と、山の上の天気が同じとは限りません。標高が1000m高くなると、気温は6度下がります。1シーズン寒いと考えていいでしょう。標高2500mを超えると森林もなくなるくらいなのですから。また、体感温度のことも頭に入れておかなければいけません。風速が1mあがると体感温度は1度下がります。低い山でそうなんして命を落としたニュースを聞くと、どうしてそんなに簡単に……と思う人もいるかもしれません。例えば、平地で25度の夏日であっても、2500mの標高があれば気温は10度。この状況で、風速10mの風のある状態で雨に降られると、体感温度は0度になります。体が雨で濡れて体温が奪われるため、実際はもっと寒く感じます。平地で30度近くまで気温があがって雲が発生すると、山にぶつかって雲が上空で冷やされ、雨が降ります。例え雨が降らなくても、かなり湿度が高くなって霧が発生しやすくなり、大変危険なのです。遠足の延長という気持ちで登山をしてはいけません。天気予報にある『山間部』という表現も、人が住んでいる範囲のことであって、登山をするのに参考になる表現ではありません。山の天気を知るには、天気図の読み書きが必要になります。そのためには、ラジオも必需品になります。

天気図の必要性

天気図を書くのは思ったほど難しいものではありません。天気図用紙は書店や登山用品を扱っている店にあります。登山の計画が決まった日から練習してラジオを聴きながらつけてみましょう。各地の天気を地図の各地の円に、風向き、風力、天気記号、気圧、気温を入れていきます。次に海洋気象ブイ及び船舶の報告です。北緯、東経を聞いたら、すぐにその場所に円を書き、同様に記入します。最後に海洋気象です。これが一番重要です。低気圧、高気圧、前線、等圧線の位置などが放送されますので、これらの進行方向や速度、等高線を書くための地点が経緯と緯度で放送されます。天気図を完成させるためには必要不可欠な情報で、翌日の天気予報を左右するものでもあるので、しっかりと記入します。天気図の特徴として、等圧線は交差や枝分かれはしない、間隔は低気圧の中心にいくほど狭くなり、高気圧の中心に近くなるほど広くなります。前線が高気圧に伴うことはなく、低気圧は独立型と伴うことがあります。低気圧の中心から寒冷前線が西側に延び、温暖前線は東から中心に延びます。等圧線は前線のところで方向が急角度で変わることが多く、低圧部を内側にして折れます。練習すると、独学で書けるようになるものですので、登山とは関係なくても、練習してみると面白いかもしれません。

方位磁石

身近なハイキングでさえ、迷ってしまう人がいるものです。まして登山となると、その確率は大きくなるでしょう。登山をするのであれば、地図と共に方位磁石も持参しましょう。集団で行こうが一人で行こうが、迷ってしまったら一人です。頼れるものは地図と磁石です。今自分がどこにいるのか、どの方向にいるのかを把握するためにも、方位磁石は忘れずに持っていきましょう。

携帯電話

現在、携帯電話は持っていない人の方が少ないですね。登山にも必ず身につけて行きましょう。もしものことがあったとき、圏外でなければ警察に連絡することができます。仲間とはぐれてしまったときにもつかえるでしょう。携帯電話を使うことなく登山を楽しめれば、それに越したことはありませんが……。

GPS機能つき

携帯電話にGPS機能がついている機種があります。また、機種によってはたとえ圏外であっても、自分の現在地は測定できるものがあります。普段の生活の中で、GPS機能を使用することは稀でしょうが、自分の携帯電話にGPS機能があるかどうか、確認してみましょう。

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